「エンゼルフィッシュやグッピーは飼ったことがあるけど、そろそろ違う魅力の魚にも挑戦したい」。そんな方に僕がいつもおすすめしているのがラミレジィです。南米原産の小型シクリッドで、体長5cm程度とコンパクトながら、光の当たり方でキラキラと輝く体色はまさに水槽の主役級。気は強すぎず、レイアウトを崩さずに泳ぎ回ってくれるので、60cm規格水槽クラスでも十分に楽しめます。
ラミレジィってどんな魚?
ラミレジィ(Mikrogeophagus ramirezi)はベネズエラ・コロンビアのオリノコ川流域が原産の小型シクリッドです。成魚でも5cm前後にしかならず、気性も穏やかなため、初心者におすすめの熱帯魚10選でも紹介したような小型カラシンやコリドラスとの混泳にも向いています。ただし他のシクリッド同様に縄張り意識は多少あるので、同種のオス同士は避けるのが無難です。
飼育の適正水温・水質
原産地が熱帯域のため、水温は26〜28℃とやや高めをキープするのがポイントです。水温管理の基本については水温管理の基本|ヒーターとサーモスタットの選び方で詳しく解説していますので、ヒーター選びに迷ったら参考にしてください。水質は弱酸性〜中性を好み、ソイルを使うと自然と水質が傾きやすく飼育しやすくなります。
美しい改良品種たち
ラミレジィの魅力は、ワイルドタイプだけでなく多彩な改良品種が流通している点にもあります。同じ水槽に色違いを何匹か泳がせるだけで、グッと華やかな印象になりますよ。
- ジャーマン・ラミレジィ:黄色いボディに黒い縦帯と赤い目が入る、最も丈夫なノーマルタイプ
- ブルーダイヤモンド・ラミレジィ:全身が青白く輝く、近年人気急上昇の改良品種
- エレクトリックブルーラミレジィ:発色に特化して選別された、より鮮やかなブルー系統
- ゴールデンラミレジィ:黄金色の体色が水槽内でひときわ目立つカラーバリエーション
- コバルトブルーラミレジィ:深みのある青が魅力の人気カラー
- バルーンラミレジィ:ずんぐりとした体型が可愛らしい改良体型種
ペア飼育とレイアウトのコツ
ラミレジィは相性の良いペアだと自然と産卵行動を見せてくれるのも魅力のひとつです。エンゼルフィッシュの飼い方でも触れましたが、シクリッド系は流木や平らな石を「産卵床」として好む傾向があります。レイアウトには次のようなアイテムを組み込んでおくと、より自然な行動を観察しやすくなります。
- 平らな石や大きめの葉状の水草(産卵床の代わりに)
- 身を隠せる流木や土管などのシェルター
- 強すぎない水流(原産地は緩やかな流れの多い水域)
実践のポイント
- 水温は26〜28℃を目安に、季節の変わり目こそヒーターとサーモスタットの点検を忘れずに
- 単独飼育でも十分楽しめるが、ペアで導入すると自然な行動が見られやすい
- 気は強くないが縄張り意識はあるため、混泳魚は動きの速い小型魚を選ぶ
- 水質の急変に弱いので、水換えは少量ずつ・こまめに行う
推奨水槽サイズとおすすめの餌
水槽サイズの目安
成魚でも5〜7cm程度と小型なので、ペア飼育なら30〜45cm水槽から始められます。他の魚と混泳させる場合は、縄張りを確保できるよう45〜60cm水槽を用意すると落ち着いて過ごせます。
おすすめの餌
人工飼料にもよく餌付きますが、発色や繁殖を意識するなら冷凍赤虫やブラインシュリンプなどの動物性の餌を定期的に織り交ぜるのがおすすめです。人工飼料だけでも飼育は可能ですが、色の鮮やかさに差が出やすい魚です。
まとめ
ラミレジィは小型でありながら発色の美しさと行動の面白さを兼ね備えた、水槽の「格」を一段上げてくれる魚です。まずはノーマルタイプのジャーマン・ラミレジィから始めて、慣れてきたらブルーダイヤモンドやゴールデンなどの改良品種にも挑戦してみてください。きっと新しいアクアリウムの楽しみ方が見つかるはずです。

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